声劇和楽団 第5回公演「源氏物語 ~陽光の姫 夕闇の君~」

at サントリーホール ブルーローズ
昼公演 2016.09.29 (木) 開場 13:30、開演 14:00
夜公演 2016.09.29 (木) 開演 18:30、開演 19:00

年末ぶりな声劇和楽団!
なかなか無茶スケジュールになってしまったけど、行って良かったなー。

会場は前回と同じく「サントリーホール ブルーローズ」。
少し時間があったからブラブラできたけど、やはりアークヒルズ一帯なだけあって六本木からは距離あるなー。

昼夜公演でキャストが一部異なるところもあるけど、おおよそは同じなので感想はまとめて。


お話は源氏物語がベース。
よく考えたら読んだことないなーという感じがするけど、女性たちの恋模様と裏に隠れる嫉妬がすごかったなー。

前回も出演したキャストもいたりしたけど、半分くらいのキャストが今回がはじめましてな感じ。
当日までできるだけ情報を入れないようにしていたけど、純粋に演者として見れたのが良かった。

印象的だったのが、六条御息所役の杏実さんと頭中将役の勝さん。
杏実さんはとにかく表情がめちゃくちゃ良くて(役的に色々抱えているところもあって)、勝さんは頭中将とのリンクがとにかくすごかった。
特に頭中将は作品の中では「遊び」がある役・・・といえばいいのか、そういうのがある役だったし、すごくハマっていたなーと。
酔っ払って葵に声をかけるシーンと葵が光源氏に妊娠を伝えるシーンでの惟光との会話は面白かったw

りっぴーもそういえばあまり演技とか見たことなかったなーという感じではあったけど、全身から出てくるオーラというか、すごかったなー。
本編が終わったあと全員が登壇したときとの差がとにかく。

最後に昼夜それぞれで別キャストだった2人についても触れたいけど、同じ若葉でもぜんぜん違っていて、ここに関しては昼夜行って良かったなーと。
特に夜の部・秋場さんの演技がすごく好きだったなー。
若葉の妹感が声からも表情からも出ていたのが印象的。


全体で振り返ってみると、全体を通して “間” の使い方がとにかく良くて。
短かったり、長かったりする間がその時々の雰囲気をより印象的にさせていたなー。

そして声劇和楽団だからこその音楽にも触れたいけど、琵琶の音色は本当に心をぐるぐるさせるなーと。
冒頭から最後まで作品の内容も内容だけに心をかき乱される? そんな感覚になったなー。
特に六条御息所の闇が夕顔と葵の上を襲うシーンは音楽の力と光の力で特に迫力あるシーンになっていたような。

前回はそうでもなかったけど、特に今回はスクリーンを使った演出で難しい人間関係も理解しやすかったなー。
藤壺の宮を意図的に登場させなかったのも演出として良かった。

3時間×2という長丁場だったけど、すごく濃密な時間だったなあ。

既に次も決まっているようで、およそ10ヶ月後だけど行けるといいなー。

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