【1811ヨーロッパ エピローグ】フィレンツェで盗難にあったときの顛末
もはやタイトルがすべてではあるけれど、今回はヨーロッパ編 第4話で触れた
フィレンツェに着いたときに本当に大変なことになったけど、またそれは別の話。
ときのお話です。ある意味勉強にはなったけど、ホント大変だった……w
ということでスタートはイタリア・ヴェネツィアの駅から。
↑ この景色もだいぶん懐かしいなー。
イタリア国鉄・TRENITALIAで、フィレンツェへ向かいます。
乗車時間はおよそ1時間半。スーツケースは座席の上に置くには少し重かったので、デッキの荷物置き場へ。
心配ではあったけれど、座席がデッキから近く、すぐに確認できる位置ではあったんだけれどね。
事件が起きたのは乗車から1時間半後、フィレンツェS.M.N駅到着のとき。降車のためにデッキの荷物置き場に行くと、
「スーツケースがねぇ」
その瞬間は、ホント意味が分からないよね。自分のスーツケースだけ綺麗になくなっているっていうまったく意味の分からない状況。パニックっていうわけじゃないけれど、めちゃめちゃ焦るよね。
まぁ、一瞬で「盗難」っていうのは頭をよぎったけれど、いや、それにしてもイタリア大胆すぎるでしょ。降車のタイミングで堂々と持っていくってホントなんなんだ。
近くの車両はすぐに確認したけれど、あるわけがないし、あぁこれはもうダメだな、と。ある意味潔すぎるレベルで諦めるしかなかったかな。特にそこが日本ではないっていうことでなんとかできるとは思えなかったし。
とはいえ、何もしないわけにはいかないので、とりあえず警察で書類を作らないとというのはすぐに思ったのでいろいろ調べる。このタイミングでは日本総領事館の人に助けられたかなー。電話できるSIM買っておいて良かった。
まずはフィレンツェの駅構内にある警察へ。英語で直接会話できるわけがないので、Google翻訳を使いながら双方でやり取りをしつつ。こういう最高にやばい状態に陥ったときにコミュニケーションがとれないのはかなり精神的にきつい。
そこでは「フィレンツェの警察署で書類を書いてくれ」というようなことを言われ、駅から少し離れた警察署へ。すると、書類を書くことになり、
↑ こんな書類を分からないながらも調べつつ書いていました。まだイタリア語じゃないだけマシではあるんだけれど。
とりあえず書類に証明だけしてもらい完了。特にイタリアの警察が何かしてくれるとは思っていないので、とりあえず証明さえもらえれればあとは保険でカバーできるかな、と思いその場は終了。
もっとも、旅行に必要なありとあらゆるモノを失ったから、その場の手続きよりも、むしろそっちの方が大変だったなー。まだ行程の半分来ていないときに服はなくなるし、パソコンもタブレットもなくなるし。日本やアジア各国みたく、100円ショップみたいなものはないんだよね。無印良品はよく見かけたけれど、それでも海外価格とあってめちゃ高かったし。
とはいえ、自分に対する危害はなかったし、失くなるとクリティカルにめんどくさいパスポートは手元にあったのは救いだった。言い方は悪いけれど、なくなったものは全部お金でなんとかできるものだけ だったわけだから。このあたりはあの日以来の価値観が変わったからこそ思えることもあるんだけれど……。
とはいえ、警察の手続き関係だけでも数時間とってしまったおかげでその日の移動はいろいろ崩れたし、そのあたりは申し訳なかったなぁと。
そして、日本に戻ってからの手続きといえば、保険の申請。2018年は海外に行くことが多かったこともあり、たまたまクレジットカード関係の保険は調べていたので、とりあえず申請しました。後々になって思うことは、ちゃんと保険のかかるクレジットカード持っててよかった……ってこと。
手持ちのカードの中には海外傷害保険が自動付帯のものもあったので、まずはそこに連絡。いろいろ聞いてみると、複数のカード会社で同じ保険会社に入ってることがあるみたいで、そういうところ同士で申請すると、一回の手続きで済むらしい。
しばらくすると書類が届いたので、
↑ 個人情報の塊だから不必要なところは消しているけれど、実際は冊子みたいな書類が届きました。
とにかく必要事項をいろいろ書いていきます。それ以外に領収書など添付書類が多めなので、返送用封筒はパンパンでした。とはいえ、たまたま今回の旅行合わせで買ったものや、基本通販ばかりでしかモノを買わないから書類がわりとすぐに揃うのは助かった……!
投函が年末ギリギリくらいで、年末年始を挟んだこともあって、およそ10日弱で保険金の振り込みまで完了でした。おそらく通常ならもっと早そう。しかし、パソコンやタブレットみたいな大物まで失ったこともあって、なかなか大変でした。もっともローカルにデータを置いていなかったこともあってそういう意味での損害はなかったし(そもそもパスコードロックが効いている)、デバイスマネージャーで遠隔処理をした限りでは不正使用の痕跡は今に至るまでないというね……。本当に犯人の目的が単にスーツケース(別に高くもないやつ)だったっぽいのがうぅーん、と。
日本とは段違いなレベルの大胆さには驚くばかりだけれど、話を聞くとやはり多いらしく、なんというか自分でも無意識なところでボケていたのは否めなかったかなーと。とはいえ、ホント保険って大事。身に染みて分かりました。
ということで、2018年に買ったガジェットたちがめちゃ増えてしまったのはこんなことがあったからでした。ちなみにガジェットではないし、最終的には保険金でカバーできたけれど、クルマの鍵(スマートエントリーキー)が想像以上に高くてめちゃびびった。